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商品の情報

夕凪の街 桜の国

夕凪の街 桜の国

佐々部清, 田中麗奈, 藤村志保, 伊崎充則, 麻生久美子, 堺正章, 吉沢悠, 中越典子
東北新社(2008-03-28)

アマゾン価格: 3,899
 → マーケットプレイス: 2,980 円 より
定価: 4,935 円
アマゾン売上ランキング: 1342位
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[Amazon.co.jpによるレビュー]
広島に原爆が投下されてから13年後、原爆で父と妹を失った皆美は母とふたり暮らし。被爆者の彼女は恋愛も結婚もあきらめていたが、会社の同僚である打越から告白をされる。とまどう彼女を打越はやさしく包み込むが…。それから半世紀後、親戚へ養子に出されていた皆美の弟の旭は中年になっていた。彼は家族に黙って広島へと旅立つ。父親の謎の行動を心配した 娘の七波は、父のあとをこっそりつけていく。そして広島で彼女はいままで語られなかった自分の家族のことを知ることになる。
こうの史代の同名名作漫画を『半落ち』の佐々部清監督が映画化。原作漫画の世界を大切に慈しみながら描きつつも、『桜の国』の七波のエピソードに回想シーンを折り込むなど独自の演出法で、原爆がひとつの家庭に起こした悲劇を綴っていく。前半の皆美の悲しい運命には胸がつめつけられ涙が止まらないほどだが(麻生久美子好演)、その感動を受けて展開していく後半の七波の物語は、演じる田中麗奈のサッパリとした個性が際立つ。何も知らなかった彼女が父と母の出会いを知り、封印していた母親の死の真実を知る。七波の心の旅が、そのまま観客の『夕凪の街 桜の国』の旅となり、感動がじんわりと心にしみこんでいく。戦争、原爆、核というと堅いが、それを自然に考えさせられる、こんな悲劇を繰り返してはいけないと切実に思わせる傑作だ。 (斎藤香)
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 27件

[4点] 声高に語ることなく、訴えてきます
 「生きとってくれて、ありがとな」 ・・・・・・ 昭和三十三年は、映画のなかでも一瞬登場する「長島」がプロ野球デビューした年です。わたしは小学校三年の年ですが、映画の時代考証がどれほど忠実なものか、確認はできません。しかし、時代の雰囲気は見事に再現されています。文字通り貧しかったけれど、みんな貧しいなどとは思わなかった。たしかにアメリカの豊かさは聞いていたけれど、自分自身の明日を信じることができたし、毎日の日々は見事に充実していた。自分自身の明日が、突然途切れてしまうことなど信じられなかった。 ・・・・・・


 小津映画の「東京物語」にも登場する広島弁が、(どれほど忠実かは知らないが)なつかしい。


 麻生久美子さんは、初めて知りますが、いい俳優さんです。イラン映画にも、最近、出演しているというけれど、いろんな連想が湧きおこってきます。麻生久美子さんの二役で、一部はそのままに、二部の「桜の国」だけリメイクとはどうでしょう。皆実の生きられなかった人生を、同一人物が演じる七波によって連続させるのです。性格的にはかなり違う。そして七波の父親役には、若年の印象をもうすこし反映させた俳優を起用します。あとの配役は、気儘な空想だから、現行で充分。藤村志保さんは堅実。吉沢悠さんも、初めて知りますが、好漢です。田中麗奈さんは、そのキャラクターが出すぎていたようで、ごめんなさい。わたしは麻生久美子さんのファンになりました。


 この映画を見る間際、たまたま『困ります、ファインマンさん』という本を読みました。「意味のある偶然」という言葉を想い起こさせるような偶然で、いろいろなテーマが、この映画とかぶさっています。現代物理学の立役者と広島の一庶民は、太平洋を挟んで、似たような人生をたどります。


 ・・・・・・ 戦争が悪なのです。戦争は、「やられるまえにやっつける」ことですから、どんなことでもしかねないのです。ナチス・ドイツでは原爆製造は可能と思われ、海を越えた弾道ロケットは、すでにロンドンを脅かしていました。日本では、全員玉砕や特攻隊などという無謀な作戦を仕掛けていました。『あやまちはくりかえしません』という広島の平和公園の石碑に刻まれた言葉はここからでてきます。戦争は(「国家」という)集団同士が、わたしたちひとりひとりの仕合せを犠牲にしていくのです。
(2008-08-12)
[4点] 被爆者と結婚するということ
被爆者と結婚するということはどういうことなのか。被爆当事者のみならず、その後遺症懸念が子孫末裔までに影を落とすという重たいテーマに挑んだこうの史代のコミックを映画化している。

昭和33年(夕凪の街)と平成19年(桜の国)という、被災した平野家の3代にわたる過酷な運命を綴った物語は、邦画には珍しく強いメッセージがこめられている。原爆で父と妹を失い自らも被爆経験をもつ皆実(麻生久美子)がプロポーズを受けるが素直に幸せを受け入れることができない。「そちら側(非被爆者)の人間ではない」というトラウマを抱える皆実が、病床を見舞う弟(伊崎充則)や恋人(吉沢悠)に語る言葉が印象的だ。「誰かに死ねばいいと思われた人間が幸せになってはいけんのよ」「原爆は落ちたんではなく、落とされたんよ」

それから50年を経過した平成19年。ヒロシマを訪れる皆実の弟・旭(堺正章)の後をつける娘・七波(田中麗奈)が、平岡家を襲った原爆の悲劇を追体験するという二部構成になっている。この〔桜の国〕で七波が、どのようにして伯母の死の真相や被爆者の母と父の馴れ初めを知るにいたったのかの説明が、かなりあいまいにぼやかされていたのが気になったが、米国の手前アンタッチャブルだったテーマに迫った原作者&監督の意気込みは大いに評価できる。

特に、昭和33年のヒロシマの風景を再現した映像は非常に美しく、皆実のはかない恋を盛り上げるのに十分な効果をあげていた。七波を演じた田中麗奈も、猟奇的な役が最近は板についてきており、麻生久美子とは好対照のさわやかな演技をみせてくれた。映画は、原爆の影をもろに引き続ける家族の再生を通じて、けっして忘れてはならない原爆という悲劇と忘れなければ先にすすめない被爆当事者のトラウマを、あくまでも静かに観客に提示している。
(2008-08-10)
[2点] 映画を作るのなら力を入れてほしい
この作品は広島原爆投下を題材にした映画です。
広島原爆投下から10年後と現代の二つのお話が展開されます。
前半だけだったら★4つあげてもいい内容なんですが、後半はひどい。
二つとも同じテーマを扱うのならつながりを大事にしてほしかった。
あとは役になりきれていない役者さんが多かったのが非常に残念である。
当然脚本に無理があるというのもあるが。 (2008-08-08)
[4点] 戦争なんて大嫌い!
夕凪の街の麻生久美子さん、最高です。泣きました、涙が止まらない。今でも原爆に苦しめられている人がたくさんいて、私は頭で知っていても本編にあるように自分とは関係ない、別の世界のことのように感じて生きてきたのかもしれない。自分には何も出来ませんが、改めて戦争という愚かな行為を二度と起こしてはいけないと思いました。 (2008-07-27)
[5点] 7回も繰り返し観たDVDは初めてです。
麻生久美子の演技が素敵でした。
もはや戦後ではないと言われましたが、被爆者にとってはまだまだ戦争は終わっていないという事を改めて感じました。
「原爆は落ちたんじゃない。落とされたんだ。」という皆実の言葉が重く伝わってきました。
不幸なはずなのに幸せだったと言って死んでいった皆実・・・
確かに、麻生久美子の演技を観ていると、素朴で質素な幸せがじわじわと伝わってきます。
モノに溢れた現代、もう一度本当の幸せとは何かを考えてみたくなる作品でした。 (2008-07-16)

夕凪の街 桜の国

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