[Amazon.co.jpによるレビュー]
三池崇史監督はいつでも壮絶なパワーで映画を作りあげているが、その中でも本作は相当に気合いを込めたのがわかる。なにしろかなり本気で“マカロニ・ウエスタン”しちゃっているのだ。とにかくマカロニをやりたいがための土壌作りからしてスゴイ。まずキャスト全員に台詞を英語で覚えさせ、舞台を荒野にある町のイメージで見せたいがために、山形県の山奥の原野にオープンセットを建設してしまったのだから。もう棺桶からガトリング銃や、『続・荒野の用心棒』のテーマ曲を日本語で北島三郎に歌わせてしまうとか、本当にやりたい放題し放題。でもそれだけではなく、登場人物を壇ノ浦の戦いから数百年後の平家と源氏の末裔という設定にして衝突をくり返しているという設定にしていたり、建物や衣裳にしっかり“和”テイストを盛り込んでいたり。もうそのマカロニと平家物語=時代劇の融合っぷりがオリジナルな世界観を生んでいて相当に面白いのだ。三池監督の映画バカぶりが素直に抽出された作品だと言えるだろう。個人的にハマったのは源氏ギャングを率いる源義経役の伊勢谷友介のカッコ良さ。実際、女性編集者&ライターでこれを観て彼にゾッコンになった人も多いそう。女性は楽しみに観るべし!(横森文)
[ユーザーによる評価] 平均評価: 3.5
/ 総数: 2件
スキヤキ・ウェスタン
簡潔明瞭とまではまいりませんが、〈マカロニ・ウェスタン〉とは一味違う《スキヤキ・ウェスタン》=ジャンゴ。肉は無くとも観れば観るほどに味わい深く、とにかく無性に【すき焼き】が食べたくなってしまいます。味にうるさい方もそうでない方も是非オススメな『一本』です。
(2009-01-07)
好き嫌いが極端に別れるお祭り映画!
原色の赤や白など色鮮やかな作品だけにブルーレイの高画質でみるとプラスアップでしょう。岡本喜八監督の「EAST MEETS WEST」や「レッドサン」のように日本の侍がアメリカで活躍する話かと思いきや、日本国内でガンファンと合戦。ぶっ飛びに設定です。平家と源氏の末裔たちの闘い…って時代設定なのにどうみても舞台は日本ではありません。だいたいあんな大量のリボルバーは誰が作っているのか?とか明治維新前後に登場したスキヤキを何で食べているのか??なんてことに気になり始めたら観ていられません。これはマカロニウェスタンの超パロディです。ハリウッド映画などとは別次元の「楽しくやればいいじゃない」という監督の独り善がり作品とも言えますが、テキトウでいい加減な設定、脱力系の脚本は疲れた現代社会にはよい息抜きかも。「何で?」なんて理屈抜きで、「馬鹿馬鹿しさ」を楽しみましょう。真面目に映画を考える人は「怒り」に変わるので要注意です。
(2008-02-18)