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春宵十話 随筆集/数学者が綴る人生1 (光文社文庫)
岡 潔
→ マーケットプレイス: 350 円 より 定価: 500 円 アマゾン売上ランキング: 63848位 文庫 / 通常24時間以内に発送
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5
/ 総数: 8件
不易の名作。数学と芸術における情緒の考察はすばらしい!
情緒の数学者
たまには心の森林浴みたいに、こうした本を読むのもいいかな
透徹した心眼で書かれた随筆
数学者と情緒
不易の名作。数学と芸術における情緒の考察はすばらしい!
アンリ・ポアンカレの「数学の本体は調和の精神である」という思考をふまえて、数学の目標は真の中の調和であり、芸術の目標は美の中における調和である、と。こうした岡潔の「どちらも調和という形で認められ、そこに働いているのが情緒である」とする考察はじめ、新しい視点と数学の本質にせまる考え方が随所にもりこまれた、近代日本の誇り得る名著といってもいい書です。
私のように美術・絵画を専門職とするかたわら、数学を学び続け、研究もしている人間にとって、このような考察は仕事上の体験そのものであり、正にその言葉が欲しかった、といえる共感ににも似た、深い感動をいただいた一冊でした。
年月を経て、何度もくりかえし読める本というはそう多くはないわけですが、岡さんの著書は不思議と何度となく読まなければならない、という思いになります。数学の思考を情緒とすることは、きわめて独創性に富み、日本人でなければ気がつかない、ユニークな発想がそこにはあるようです。
教育は渋柿に甘柿を接木するようなもの。その成長は遅ければ遅いほど良い、とする根拠も、実に数学者らしい考察の結果であり、納得がいきます。教育者として社会にかかわる人にとっても、そうした大切な視点をいくつも与えてもらうことができ、多用な人生の価値基準を俯瞰させてもらえる、すぐれた啓蒙書でもある、といえましょう。
(2008-11-27)
私のように美術・絵画を専門職とするかたわら、数学を学び続け、研究もしている人間にとって、このような考察は仕事上の体験そのものであり、正にその言葉が欲しかった、といえる共感ににも似た、深い感動をいただいた一冊でした。
年月を経て、何度もくりかえし読める本というはそう多くはないわけですが、岡さんの著書は不思議と何度となく読まなければならない、という思いになります。数学の思考を情緒とすることは、きわめて独創性に富み、日本人でなければ気がつかない、ユニークな発想がそこにはあるようです。
教育は渋柿に甘柿を接木するようなもの。その成長は遅ければ遅いほど良い、とする根拠も、実に数学者らしい考察の結果であり、納得がいきます。教育者として社会にかかわる人にとっても、そうした大切な視点をいくつも与えてもらうことができ、多用な人生の価値基準を俯瞰させてもらえる、すぐれた啓蒙書でもある、といえましょう。
(2008-11-27)
情緒の数学者
日本が世界に誇る大数学者岡潔。
岡の言葉は数学者とイメージされる人間の言葉ではありません。
詩的な表現で、情緒の大切さを教えてくれるます。
岡の言葉は鋭さの中には優しさと憂いがあります。
その言葉や行間から受けるイメージは、我々に足りないものを感じさせてくれます。
また、今の教育についても、人生についても考えさせられる一冊です。
内容を少し抜粋しておきます。
「発見の喜び」
よく人から数学をやって何になるのかと聞かれるが、私は春の野に咲くスミレはただスミレらしく咲いているだけでいいと思っている。咲くことがどんなによいことであろうとなかろうと、それはスミレのあずかり知らないことだ。咲いているのといないのではおのずから違うというだけのことである。
私についていえば、ただ数学を学ぶ喜びを食べて生きているというだけである。そしてその喜びは「発見の喜び」にほかならない。
(2008-08-12)
岡の言葉は数学者とイメージされる人間の言葉ではありません。
詩的な表現で、情緒の大切さを教えてくれるます。
岡の言葉は鋭さの中には優しさと憂いがあります。
その言葉や行間から受けるイメージは、我々に足りないものを感じさせてくれます。
また、今の教育についても、人生についても考えさせられる一冊です。
内容を少し抜粋しておきます。
「発見の喜び」
よく人から数学をやって何になるのかと聞かれるが、私は春の野に咲くスミレはただスミレらしく咲いているだけでいいと思っている。咲くことがどんなによいことであろうとなかろうと、それはスミレのあずかり知らないことだ。咲いているのといないのではおのずから違うというだけのことである。
私についていえば、ただ数学を学ぶ喜びを食べて生きているというだけである。そしてその喜びは「発見の喜び」にほかならない。
(2008-08-12)
たまには心の森林浴みたいに、こうした本を読むのもいいかな
数学のことはまったくわかりませんが、岡潔さんの清々しい生活ぶり、人柄についてはいろんな本で読んできました。
ここで簡単に清々しいと書くと、岡潔さんの抱えていたであろう病みたいなものを軽く考えすぎているのかもしれないし、研究のための貧乏がどれほど厳しい生活であったことにも無頓着すぎるのかもしれませんが、こうした人が実際に世捨て人のように生きていて、そこに毎日新聞の記者が訪ねて、聞き語りを残したということ自体が、見事な結晶をつくっているように感じます。 (2008-05-08)
ここで簡単に清々しいと書くと、岡潔さんの抱えていたであろう病みたいなものを軽く考えすぎているのかもしれないし、研究のための貧乏がどれほど厳しい生活であったことにも無頓着すぎるのかもしれませんが、こうした人が実際に世捨て人のように生きていて、そこに毎日新聞の記者が訪ねて、聞き語りを残したということ自体が、見事な結晶をつくっているように感じます。 (2008-05-08)
透徹した心眼で書かれた随筆
高校の現代国語だったか、通信添削のZ会の国語だったかに出ていた大数学者 岡潔先生が書かれた有名な文章;「私は数学なんかをして人類にどういう利益があるのだと問う人に対しては、スミレはただスミレのように咲けばよいのであって、そのことが春の野にどのような影響があろうとなかろうと、スミレのあずかり知らないことだと答えて来た。」・・・これが読みたくて岡先生の「春宵十話」を買ったが、当時の私の人生経験ではこの本の深いところを理解できるだけの力がなかったと思う。その時には読めていたつもりだったのだろうけど。
この本が復刻されたことを知り、早速買い求めた。28年前に読んだ文章を覚えているはずはなく、ただ上記のスミレの件は読んですぐ思い出した。
今回、私も45才になって、確かに28年前と比べると読めるようになったが、それでもこの本というか、岡先生の心眼はあまりに透徹しているため、十分に読みとれた自信がない。この本を十二分に読み尽くすには10年早いのだろう。
岡先生は情緒を育てることの大切さを繰り返しおっしゃっている。そしてこの本自体が情緒溢れている。そもそも題名からしていい。春の宵のなんともいえぬすがすがしさを感じさせる題名。
一つのことに突出して秀でた人は人間の大きさが違うと思った。
(2007-03-22)
この本が復刻されたことを知り、早速買い求めた。28年前に読んだ文章を覚えているはずはなく、ただ上記のスミレの件は読んですぐ思い出した。
今回、私も45才になって、確かに28年前と比べると読めるようになったが、それでもこの本というか、岡先生の心眼はあまりに透徹しているため、十分に読みとれた自信がない。この本を十二分に読み尽くすには10年早いのだろう。
岡先生は情緒を育てることの大切さを繰り返しおっしゃっている。そしてこの本自体が情緒溢れている。そもそも題名からしていい。春の宵のなんともいえぬすがすがしさを感じさせる題名。
一つのことに突出して秀でた人は人間の大きさが違うと思った。
(2007-03-22)
数学者と情緒
偉大な数学者であり、わが国の誇る才人の残した
表題作ほか22編の随筆集。
何十年も前から数学には、情緒が大切だと説いた著者の憂いは、
現在、現実のものとなっているのかもしれない。
著者は、詰め込んだり急いだりする教育に警鐘を与えていた。
本書は、何が大切なのか本質を見据えるきっかけになるでしょう。
多くの示唆を与えられる本書の中におやっと思うところがありました。
映画、スポーツなどは、害ありというもの。
「過ぎたるは、〜〜」だけど、ほどほどであれば、情緒をはぐくむのには
いいと思うのですが。。。
当時と今との認識の違いかもしれません。
もっといろんな人にひろく読んでほしい。そう思える一冊です。 (2007-02-19)
表題作ほか22編の随筆集。
何十年も前から数学には、情緒が大切だと説いた著者の憂いは、
現在、現実のものとなっているのかもしれない。
著者は、詰め込んだり急いだりする教育に警鐘を与えていた。
本書は、何が大切なのか本質を見据えるきっかけになるでしょう。
多くの示唆を与えられる本書の中におやっと思うところがありました。
映画、スポーツなどは、害ありというもの。
「過ぎたるは、〜〜」だけど、ほどほどであれば、情緒をはぐくむのには
いいと思うのですが。。。
当時と今との認識の違いかもしれません。
もっといろんな人にひろく読んでほしい。そう思える一冊です。 (2007-02-19)












