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学歴社会の法則 教育を経済学から見直す (光文社新書)
荒井 一博
→ マーケットプレイス: 165 円 より 定価: 777 円 アマゾン売上ランキング: 149122位 新書 / 通常24時間以内に発送
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0
/ 総数: 8件
なるほど
学校選択性・英語教育などについての新たな知見。
やや古い議論
経済学という視点
「学校は人的資本を形成するのか?」を読んでいないようです
なるほど
経済学というのが全くわからない人間です。そのため経済学に明るい他の方のレビューのように、本書に対して適切な評価というのは出来ません。しかし、この本で扱われている内容が学校教育という「かつて来た道」であったため、経済学的なものの考え方というのが初めて納得できました。その意味で非常に面白い内容の本です。
教育を資本や投資として捉えることは、考え方だけでいえばビジネス書などでよく見かけるのだが、それを専門家が概念・用語を正確に使用して丁寧に説明したり、同一の事柄に対する異なるアプローチを紹介し多面的な説明を為すことで、この事柄を単純化して済ましたりはしません。学校教育を卒業した今だからこそよく理解できる内容です。
ただ統計的な事実を率直に書いてるので、コンプレックスが刺激される人には嫌な文章かもしれません。そういう方には中高生でも理解できるようなごく基本的な統計の本を読まれることを薦めます。
ついでに言うと、副題のほうが本書のタイトルにふさわしいと思う。「学歴社会の法則」という題名で、初めは「今更学歴社会をああだこうだと批判するアホな本か」と勘違いしました。違いました。極めて真面目で誠実な本です。
★4にしたのは、私自身が今IT系の勉強をしていることもあり、英語が読めるか読めないかの違いは極めて大きい、という実感を理由としたためです。例えば表示されたエラー内容が英文でそれをGoogleで検索すると英語のサイトばかりが引っかかる、など。背景はともかくとして実際問題としては、英語が読めるだけでネットから入手出来る情報量は大きく異なります。またPCとネットを使うことでかつてよりも安価に学習素材が入手出来る(特に音声付きの教材)。言い換えると投資額が減少しているということではないでしょうか。現状では英語の投資効果はやはり大きいと考えます。ちなみに今行っている英語学習はDSの『えいご漬け』です。 (2008-09-25)
教育を資本や投資として捉えることは、考え方だけでいえばビジネス書などでよく見かけるのだが、それを専門家が概念・用語を正確に使用して丁寧に説明したり、同一の事柄に対する異なるアプローチを紹介し多面的な説明を為すことで、この事柄を単純化して済ましたりはしません。学校教育を卒業した今だからこそよく理解できる内容です。
ただ統計的な事実を率直に書いてるので、コンプレックスが刺激される人には嫌な文章かもしれません。そういう方には中高生でも理解できるようなごく基本的な統計の本を読まれることを薦めます。
ついでに言うと、副題のほうが本書のタイトルにふさわしいと思う。「学歴社会の法則」という題名で、初めは「今更学歴社会をああだこうだと批判するアホな本か」と勘違いしました。違いました。極めて真面目で誠実な本です。
★4にしたのは、私自身が今IT系の勉強をしていることもあり、英語が読めるか読めないかの違いは極めて大きい、という実感を理由としたためです。例えば表示されたエラー内容が英文でそれをGoogleで検索すると英語のサイトばかりが引っかかる、など。背景はともかくとして実際問題としては、英語が読めるだけでネットから入手出来る情報量は大きく異なります。またPCとネットを使うことでかつてよりも安価に学習素材が入手出来る(特に音声付きの教材)。言い換えると投資額が減少しているということではないでしょうか。現状では英語の投資効果はやはり大きいと考えます。ちなみに今行っている英語学習はDSの『えいご漬け』です。 (2008-09-25)
学校選択性・英語教育などについての新たな知見。
教育学研究で従来より問題視されてきた学歴の問題。
この本は、そんな問題に焦点を絞り、
経済学の視点からその問題の本質を明らかにしてくれる。
教育学者は往々にして経済学的な視点に疎いところがあるので、
こうした文献が増えてくることは歓迎すべきことだと思う。
この著書の見所は、
中盤以降語られる学校選択性・英語教育・少人数学級の分析。
特に学校選択性については、
経済学的な分析だと「推進すべし」となりがちだが、
この書では経済学的に損失が大きいとしており、印象的だった。
他方、最後のほうでは数学と英語の受験指導の問題に触れているが、
試験問題を載せないなど、具体性に欠ける点は否めない。
(本書は縦書きであるため、試験問題を載せること自体も困難だが…)
それでも、基礎・基本の必要性を経済学的に示したり、
教科書の分量や執筆者の専門分野に言及したりと、
それなりに納得させられる部分も見られる。
今後、こうしたアプローチがより教育界に浸透してほしいと思う。
教育問題について考える人に勧めたい一冊である。 (2008-08-29)
この本は、そんな問題に焦点を絞り、
経済学の視点からその問題の本質を明らかにしてくれる。
教育学者は往々にして経済学的な視点に疎いところがあるので、
こうした文献が増えてくることは歓迎すべきことだと思う。
この著書の見所は、
中盤以降語られる学校選択性・英語教育・少人数学級の分析。
特に学校選択性については、
経済学的な分析だと「推進すべし」となりがちだが、
この書では経済学的に損失が大きいとしており、印象的だった。
他方、最後のほうでは数学と英語の受験指導の問題に触れているが、
試験問題を載せないなど、具体性に欠ける点は否めない。
(本書は縦書きであるため、試験問題を載せること自体も困難だが…)
それでも、基礎・基本の必要性を経済学的に示したり、
教科書の分量や執筆者の専門分野に言及したりと、
それなりに納得させられる部分も見られる。
今後、こうしたアプローチがより教育界に浸透してほしいと思う。
教育問題について考える人に勧めたい一冊である。 (2008-08-29)
やや古い議論
全体としてやや消化不良という印象。
前半の学歴コスト論は、ある程度知的好奇心のある人ならたいていは知っている範囲。
中盤の教育改革部分は古さが否めず、どちらかといえば典型的日教組論に近い。
教育改革の本丸は格差拡大ではなく、公立校の再生による格差の是正であるのだ。
ただ、終盤の勉強論だけはまあまあ見るところもある。 (2008-02-14)
前半の学歴コスト論は、ある程度知的好奇心のある人ならたいていは知っている範囲。
中盤の教育改革部分は古さが否めず、どちらかといえば典型的日教組論に近い。
教育改革の本丸は格差拡大ではなく、公立校の再生による格差の是正であるのだ。
ただ、終盤の勉強論だけはまあまあ見るところもある。 (2008-02-14)
経済学という視点
教育のいろいろな問題を教育学の視点で見ています。
教育を、経済的効果があるのかないのかというとらえ方は、違和感もありますが、一定の説得力はあるように感じました。
教育バウチャー制度、いじめ問題、不適格教師の問題、少人数学級の問題、授業評価制度などについても触れられています。
特に目新しい説を述べているわけではありませんが、経済学で説明されれば、納得できる部分が出てきます。
「道具・体系・独創」という学習方法は、傾聴に値します。
知識や体系を学ばなければ、思考力を鍛えることは不可能だといいます。
そのことから、著者は大学入試は、高校で習う全科目を課すべきだという意見です。
総じて言えば、著者の意見は、いま進んでいる「教育改革」とは逆の方向を目指しているようです。
これからの教育はどの方向で進むべきか考えてみる上で、いい勉強になりました。 (2008-01-23)
教育を、経済的効果があるのかないのかというとらえ方は、違和感もありますが、一定の説得力はあるように感じました。
教育バウチャー制度、いじめ問題、不適格教師の問題、少人数学級の問題、授業評価制度などについても触れられています。
特に目新しい説を述べているわけではありませんが、経済学で説明されれば、納得できる部分が出てきます。
「道具・体系・独創」という学習方法は、傾聴に値します。
知識や体系を学ばなければ、思考力を鍛えることは不可能だといいます。
そのことから、著者は大学入試は、高校で習う全科目を課すべきだという意見です。
総じて言えば、著者の意見は、いま進んでいる「教育改革」とは逆の方向を目指しているようです。
これからの教育はどの方向で進むべきか考えてみる上で、いい勉強になりました。 (2008-01-23)
「学校は人的資本を形成するのか?」を読んでいないようです
「学校は人的資本を形成するのか?」の評価がなかったので、拍子抜けしました。
院生の間で話題となった「学校は人的資本を形成するのか?」がウェブ上で読めるようになってから、長い期間が経ちました。著者の齋藤氏は現在、要約版もウェブ公開しています。シンプルなアイディアと実証分析を用いて、従来の賃金格差の分析や人的資本論を否定する齋藤氏の分析に対して、教育の経済学の専門家がどのような評価をしているのか?が、3年間気になっていました。
荒井氏の新刊が出たということで、読みましたが、一切「学校は人的資本を形成するのか?」に言及されていません。また、本書の中では大きな誤解を招く平均的大卒・高卒賃金差を使った大学教育の収益率を示しています。どうやら、荒井氏は「学校は人的資本を形成するのか?」を意図的に無視しているのではなく、読んでいないようです。「人的資本」や「学歴 賃金」で検索すれば、必ず見つかるこの分析を読んでいないというのは、情報収集の方法が偏っているようにも思います。
一方、バウチャー制度や学級規模に関する経済学的な整理には一読の価値があります。 (2008-01-15)
院生の間で話題となった「学校は人的資本を形成するのか?」がウェブ上で読めるようになってから、長い期間が経ちました。著者の齋藤氏は現在、要約版もウェブ公開しています。シンプルなアイディアと実証分析を用いて、従来の賃金格差の分析や人的資本論を否定する齋藤氏の分析に対して、教育の経済学の専門家がどのような評価をしているのか?が、3年間気になっていました。
荒井氏の新刊が出たということで、読みましたが、一切「学校は人的資本を形成するのか?」に言及されていません。また、本書の中では大きな誤解を招く平均的大卒・高卒賃金差を使った大学教育の収益率を示しています。どうやら、荒井氏は「学校は人的資本を形成するのか?」を意図的に無視しているのではなく、読んでいないようです。「人的資本」や「学歴 賃金」で検索すれば、必ず見つかるこの分析を読んでいないというのは、情報収集の方法が偏っているようにも思います。
一方、バウチャー制度や学級規模に関する経済学的な整理には一読の価値があります。 (2008-01-15)













