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不勉強が身にしみる 学力・思考力・社会力とは何か (光文社新書)
長山 靖生
→ マーケットプレイス: 79 円 より 定価: 756 円 アマゾン売上ランキング: 32307位 新書 / 通常24時間以内に発送
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得たものは
「勝ち」「負け」と離れた教養のために
上記のようなスペンサーの言葉を引用して,筆者は,≪本書は,凡庸な親が,子供の教育に悩みながら,親もまた勉強しなくてはならないと考え,しかし何をどうやって学ぶべきか,そもそも勉強とは何だっけ,といった事柄を思い悩むドキュメントである。≫(31頁)とする。
ここまで読むと,「勝ち組になるための勉強法」みたいな薄っぺらな本かと思う。実際,子供にどのように本を薦めるかといった記載もあって,本書の本来のコンセプトはそうしたところにあったのだろう。
が,途中から,大人が身につけるべき教養とは何か,どうやってそれを身につけるべきか,という,多分筆者が最も関心を有する事柄に記述が移行する。それがまた面白いし,「勉強するための基本図書ガイド」「国語,英語のための基本図書ガイド」「倫理的に生きるための基本図書ガイド」「歴史を知るための基本図書ガイド」「数学,科学に親しむための基本図書ガイド」も実践的で,そこだけでも読む価値がある。
コンセプトは薄っぺらいのに,そこからいい意味でずれてできた,いい本である。
(2008-08-17)
「勉強」嫌いな人の必読書?
身にしみるほどに考えさせられる一冊。
レビュアー自身も偉そうに語れるほど
「勉強」をしているわけではないが、
社会システムの様々なひずみが
社会の構成者の「不勉強」に由来している可能性を
痛烈に示唆しており、衝撃的だった。
とりわけ、「勉強」について
一番まじめに考えるべき教育関係者もまた、
往々にして「不勉強」であるという。
この指摘は、
教育学部で勉強してきた身として悲しくなる。
確かに、教育について物申す人々には
「勉強」を悪しき行為と決め付け、
「勉強」とは独立した
「学び」という概念を提起する教育者も
少なからず存在している。
著者の指摘と照らし合わせるなら、
彼らの発言は
「勉強」への現実逃避ではないかと思えてくる。
「勉強」の意味を社会と関わらせて
考えたい人にオススメの一冊だが、
一番読むべきは
「勉強なんか社会で役に立たない」
と心の底から信じ込んでいる人では?と
個人的には感じた。 (2008-08-16)
現役の開業歯科医師による「父親として子供に何を残し何を伝えるべきか?」
気がつけば、40歳を超えた親として、父親として子供に何を残し何を伝えるべきか?この自問が本書執筆出版の動機として読んだ。
旧制高校的教養主義は既に絶滅して久しい。受験勉強の弊害論も既に聞き飽き、「ゆとり教育」も消え去り、塾・予備校への教育の外注化も常態化した。
長山靖生氏は、本書で極めて真っ当な「勉強とは何だろう」と問い直す。自らの「落ちこぼれ」としての経験の上で、社会人として社会との関わりの中で会得したことを踏まえ、親として子に向き合い、その姿をさらす以外に無いとの結論に至る道を無理なく指し示す。
ニート、フリター問題が顕在化した時代状況を視野に入れながら、長山靖生氏の教育・教養論が展開される。
幅広い読書経験とライターとしての経験を持つ長山靖生氏の「当たり前に努力する以外、道は無い」との言葉は、シンプルであるだけに抗しがたい。 (2008-05-06)
説教された気分
いえ、ホント、書いてあることは決して悪くない。というか、世間/メディアの風潮にアンチテーゼ/別の視点を提示しているのは、世間に流されそうな人には良いブレーキになると思う。ひょっとすると、私も同じくらいひねくれてるから、同じような考えを読んでもちっとも面白くなかっただけなのかもしれない。 (2008-03-25)













