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酔って候<新装版> (文春文庫)
司馬 遼太郎
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登場人物が皆魅力的。でも予備知識が無くても十分に楽しめる。
自分の性格的には、佐賀の鍋島閑叟があっている。先を見越してこつこつ倹約。いつの間にか国力が上がり、他藩も一目おく存在に。でも最後は主役になれず、主役を引き立てる役に回る。僕もこんな感じ。
一方あこがれるのは、土佐の山内容堂。こけにされようが、自分と自分の信念を貫く。こういう姿は人の胸を打つもの。 (2007-07-08)
幕末の賢候たち
◆「酔って候」(土佐藩 山内容堂)
◆「きつね馬」(薩摩藩 島津久光)
◆「伊達の黒船」(伊予宇和島藩 伊達宗城)
◆「肥前の妖怪」(肥前藩 鍋島閑臾)
「この時代、藩主たちも大変だったのね。」というのが正直な感想です。
越前候 松平春嶽が含まれていないことが、不思議に思いました。
色々な事情を抱えていても、やはり「藩」というものを守らなければならないのが、藩主の仕事。
たしかに、この賢候たちにはある意味で「アッパレ」です。
この時代の「藩主」を描いた小説として、すっごくおもしろかったです。
個人的な好みの順番でいえば、
1. 伊達宗城→2. 鍋島閑臾→3. 山内容堂→4. 島津久光
の順でしょうか。
実はこの本、かなり気に入ってます・・・・・ (2006-11-06)
幕末の喜劇を知ることで、幕末がもっと面白くなる
しかし、彼らは確実に幕末の時代に存在した人間であり、その時代に生活していた民に何らかの影響を与えた人物であることは間違いありません。
本書では、この個性の強い主人公たちの生涯が面白おかしく描かれており、読んでいく内に司馬ワールドに引き込まれていきます。彼らを覚えておいても役に立つかどうかわかりませんが、なぜか記憶に残る人たちです。
特に、黒船まがいを造った宇和島の提灯屋嘉蔵(前原嘉市)と、時代の流れを無視して整えた大砲などの軍備が無駄になった佐賀藩主の鍋島閑叟は記憶に残りました。 (2006-05-07)
幕末の志士の話ではなく、幕末を動かした藩主たちの話
土佐の山内容堂は、優柔不断のような感じを受けました。もし、容堂が先見の明があったのならば、武市半平太も殺されずにすんだのではないのかと思いました。そうすれば倒幕の一番手は土佐藩だったかもしれなかったのではないかと思いました。
薩摩の島津久光は、意識していなっかったのに「寺田屋事件」や「生麦事件」など幕末史の大きな事件を起こして、時代の流れを大きく倒幕の方向に向かわせたことが面白かったです。それに西郷、大久保の操り人形見たいな感じになっていたことが滑稽だと思いました。
伊予宇和島藩主伊達宗城の話は、宗城の話というよりは、汽船を作る話で、主人公は提灯張りをしていた嘉蔵でした。
そして、私が一番4編の中で気に入ったのが、佐賀藩主鍋島閑叟の話です。閑叟は幕末の志士の中では坂本竜馬に似た人物なのではないかと思いました。それは「100の議論より1の大砲」と言う考えだったことです。
本書を読むと、「竜馬がゆく」や「歳月」などといった作品を深く読むことができるのではないかと思います。先の小説を読む前もしくはあとに読むとより理解が深まっていいのではないかと思います。 (2006-03-11)
個性的な4人
4人ともかなり個性的で面白かったけど
今まで読んだ司馬さんの小説と比べると、少し読みにくい部類でした。
歴史小説は、長編の方が面白いかも!
短編だと、小説というより、解説みたいになっちゃって。
いつもお酒を飲みながら、詩を詠み、本を読み、そしてバカ力で面食い(笑)
自分に酔ってるナルシストな容堂が、なんか好きです。
「酔って候」ていうタイトルもなんか気に入ってしまった。
気に入った容堂の詩の一部、
「酒有り、飲むべし、我酔うべし」(笑)
伊達宗城は、容堂と同じく四賢候と呼ばれた1人で、
自分の藩で日本初の蒸気船を作ろうと思い立ちます。
久光のお殿様も面白かったです。
でも、本当はいい人で可哀相な人かもしれない。
彼も母親の、お由良騒動の被害者かもしれない。
閑叟という人の名は、初めて聞きました。
薩摩と同じような、二重鎖国の藩があったことも初耳。
乱世にもかかわらず、何からも煽られず
たった1人で、自分の理想通り藩を支配して行く閑叟。
幕末の肥後って、乱世のなか、孤立してて静かな印象だけど
閑叟という人がいたから、まとまれたんですね。 (2004-04-30)













