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楯 (文春文庫PLUS)
二谷 友里恵
→ マーケットプレイス: 127 円 より 定価: 520 円 アマゾン売上ランキング: 354310位 文庫 / 通常24時間以内に発送
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それでも二谷は郷を愛している。
両方の言い分を聞かないと客観的に判断できないので。
二谷さんはやはり、なんだかんだと言っても郷を愛している。二谷さん自身が
離婚後も郷に呆れる部分がありながら、なんだかんだ言いながら、郷を相手し
ているところをみると、それはわかるし、再婚相手のAさんの記述が本当にわ
ずかにしか記載されていないところをみるとやはり郷への想いが強い。
自分を最後の女にしなかった恨み辛みが怨念となって、文章の行間ににじみ
出ている。冷静に記述しようとするが、文章を書いているときに昔の感情がよ
みがえり、自分の人生の歯車を狂わせた男への怒りを押さえられなくなってい
る。
確かに「死が二人を別つまで」という二谷さん本人の人生の予定を大幅に狂
わせたのは、まさしく郷ひろみである。二谷さんが弁明を始めたのは、母とし
て子供のため、子供を守るためという、まさに「楯」という大義名分を掲げて
はいるのだが、郷がいかに常識外れのいい加減な、自分勝手な男であるかを証
明することによって、他の女が郷に近づかないようにする。モテないようにす
る。そのことによって、精神的に郷の心をを独占したいという女心の屈折した
想い、意図があるように思える。
世間の風評に耐えて我慢したふしは見えるのだが...。
二谷という人は昔から女としてはあまり可愛げを感じない人だ。強い逞しい
母という気がする人でもあり、相当に勝ち気な女性でもあり、被害者意識の強
い人だ。その点が裁判沙汰、訴訟事件の多さとなって表れている。
郷は確かに家庭人としては最低のダメ男だが、周囲の反対を押し切って、選
んだのは、あなた自身なのだから、自分の人を見る目のなさ、バカさ加減を証
明するようなものなので、郷をとりまく人々、マスコミへの怒りはこれぐらい
にして、過去は決別して未来に生きたほうがよいと思う。中途半端に郷のよう
な人間と関わり合いになるぐらいなら、綺麗さっぱり縁をきり、忘れたほうが
よい。
私は読み終わった後、重苦しい感じだけが残った。
(2008-09-15)
悔いのない戦い
(2007-01-24)
興味本位で手にしたのですが・・・
友里恵さんの一途さ、そこには強い芯が通っていて、
今更ながら女性としてファンになってしまいました。
お受験に関する記述も、母ならではの弛まぬ努力を感じました。
最終章の「金木犀」は、友里恵さんの生き方の根になっている記述のように
思います。
友里恵さんの潔さのためか、読後には爽快感がありました。
事実は小説より奇なり?! ストーリーがあってよかったです。 (2005-10-31)



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