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少年にわが子を殺された親たち (文春文庫)
黒沼 克史
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少年犯罪被害者のそばにありて
加害少年は、法の解釈からすれば「更生」し、人生を全うすることができる。しかしその「更生」ですら、本来なら許されるべきものなのだろうか? 死して償えとは当事者でない私には言えないが、せめてその保護者くらい反省しろよ、真向からその責任を認め、刑法で罪を償えないならそれなりの反省をもって償う方法を模索しろよ、せめて墓前で手を合わせろよ、そう憤るほど肉迫した感情をもった内容であった。
加害少年の保護者ですら贖罪しない、あるいは贖罪しないですむ方法を「弁護士」から学び、責任を逃れようとする。少年に刑法でも民法でも罪を問えないなら、せめて保護者にその責任を負わせる法律を作るのはどうだろうか? そこまで考えさせられた。
最後に、被害者やそのご遺族の無念の思いを社会へ伝え、被害者・ご遺族の気持ちのそばでジャーナリストとしても一個の人間としても真摯に向き合ってこられた筆者に、深い尊敬の念を持つとともに、哀悼する。
(2008-09-03)
せめて、この本と黒沼君の事を忘れないでいて欲しい。
著者への哀悼を込めて
私のように、悲惨な事件が起こるたびに、
「事件の背景にはきっと何かあったに違いない」と、
どちらかというと加害者目線で事件を見がちな人にこそ、
ぜひ読んでほしいと願います。
事件がいかに悲惨だったかという点以上に、
家族が、その後いかに悲惨な状況に追い込まれていくのか、
という点に力点が置かれているのが本書の特徴です。
筆舌に尽くしがたいというのは、
まさにこういう状況なのではないかと思わされます。
著書の黒沼氏は、去年、49歳の若さで病死しましたが、
彼の残したこの一冊は、
少年法を根底から問い直す一冊として、長く残ると確信します。 (2006-03-03)
二重の苦しみ
少年だけでなく、最近起こる犯罪の中で「心神喪失状態」に守られてしまう加害者もいる。世相を反映して、これからもっと薬物による犯罪などは増えてくるだろう。
世論の高まりに押されるように法が改正される現状には不満があるが、それでもこの本のように真実をとりあげ、被害者の声を聞くことから一歩が始まっていくのだろう。
地味であるが、大切な本だと思う。 (2005-01-27)
実録、遺族達の戦い
真実を知らされる事無く終わる捜査、刑事裁判
真相を明らかにしようと民事裁判に持ちこむ遺族に様々な問題や圧力が…
「殴ってる事が非常に楽しく、口や鼻から出ている血を見ると、楽しくて楽しくてしょうがなかった」という少年達の無反省な態度にも何もできない遺族の怒り
加害者少年の人権が叫ばれ、遺族の泣き寝入りさせられるという非常な現実がこの本には書かれているように思います。少年法や遺族の権利を考えるためにもよい本だと思います。 (2004-05-17)













