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きりひと讃歌 (1) (小学館文庫)
手塚 治虫
→ マーケットプレイス: 1 円 より 定価: 590 円 アマゾン売上ランキング: 153129位 文庫 / 通常24時間以内に発送
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「心優しい科学の人」讃歌
医学界から離れ、文化的僻地のパイオニア的英雄になる主人公の人生自体、どこか手塚治虫に似ている。
とくに最期の竜ヶ浦と主人公の対決の場面は、全ての手塚マンガのなかでも最も見事なシーンだ。ここでも主人公を救うのは、理性と科学の権化である「お茶の水博士」(TVに出てくるドイツ人医学者。髪型も似ている。)なのだ。手塚は科学と理性の限界をテーマにした名作も描いているし、宗教体験やオカルトを主題にした作品も多い。だが結局、諸々の悪(人間悪を含めて)と対決する時、人類にとって頼りになるものは「理性と科学」しかないという信念を持つ人だったと思う。 (2007-04-22)
人間が故の愚かさ、もどかしさ…医学界編
本作は「白い巨塔」の影響がうかがえる。白い巨塔で描かれる医学界は人間の愚かさの代表的なものだろう。主人公である小山内桐人(きりひと)はこういった人間の暗い部分に翻弄され、苦しみ続ける。
主人公だけではない、ここに登場する人物は多かれ少なかれ苦しんでいる。同僚の占部や奇術師の麗花だけではなく、竜ヶ浦教授ですら。桐人は希望をもたらす事ができるか? (2004-12-04)
大好きな一作
数年の時を得て、読み返し、まったく別の角度から読める作品というのはあまり多くはないと思います。そういう本こそ「古典」という名前をもつにふさわしいのでしょう。
作者が、大阪大学医学部を卒業された医者、正統な専門教育の洗礼を受けたすぐれた自然科学者であるという面は、ストーリーにおけるリアリスティックな事実描写において現れ、その事実描写のなかで現れる登場人物を眺める視点において、何が正解で、何が間違っているのかがわからない領域に、なんらかのドグマや解答を設定しようとするセンスのある宗教家としての面が顔を出します。
日本のクリエーター一般において、日本社会について、自然科学者と宗教家の両面をもって作品を作れる人はあまりいなかったと思います。 (2004-05-26)
読了後の感動は保証します!
私は手塚作品をすべて読んではいないし、もしかすると代表作とされるものの中にも見落としがあるかもしれない。だから手塚のいい読者とは言えないが、もしあなたがまだこれを読んだことがないなら、是非ともオススメしたい。手塚がどこかのインタビュー記事の中でこの作品に触れ、自身かなり高い評価を与えていたと記憶している。本人にとっても会心の作だったのだと知り、妙に嬉しかったことを覚えている (2002-03-27)













