商品の情報
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魔王 (講談社文庫 い 111-2)
伊坂 幸太郎
→ マーケットプレイス: 220 円 より 定価: 650 円 アマゾン売上ランキング: 404位 文庫 / 通常24時間以内に発送
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人間の「思い込み」の危うさを描いた小説
その根拠があるにせよないにせよ、自ら「ある考え方」を
どこからか選んできて、その考え方を自分のものにしてしまい、
それをときには「信仰」して生きているのでしょう。
それが人の行動に影響を及ぼす事は言うまでもありません。
宗教、政治的観念、大小様々の思想、哲学、、、
これらすべて個人的な信仰の対象です。
そして、人はそれぞれ自分の信じた、選んだ、、、
「主観的な真理」をなにかしら持ち歩いて生きているのだと思います。
伊坂幸太郎さんの「魔王/呼吸」という一対の小説は、
超能力?による奇跡的な事柄や、政治的な問題を物語の前面に押し出しながらも、
人間心理の脆さ、危うさ、「信仰、思い込み」によるその恐ろしい一面を、
それこそ作家自身の超能力を駆使して登場人物に語らせ、行動させて表現しています。
その危うさは、対決(反動)せざるおえないという人間の本性と同様、
隠されていてなかなか見えないものです。
「魔王」とは、、、全体主義者や平和主義者や無関心な大衆
のように決して目に見える存在ではないのだと思います。
このレビューを書いているおれも、危うい思い込みやろうのひとりです(^^) (2008-11-11)
長い長い予告編を読んだような感じ
あえて謎は謎のままで残し、次の展開の含みを残したまま終わるので、その後は各自で想像(創造)するというのが、この小説の楽しみ方でしょうか。
なお他のレビュアーの方も書いているとおり、政治的な議論の底が浅すぎて「もっと社会意識の高い人物を出してよ」と言いたくなりますが、それは主なテーマではないと「文庫あとがき」にありました。 (2008-11-01)
人は言葉に縛られている
頭が良いの定義は難しい。人が知らないことを多く知っている人も頭が良いように見えるが、それは知識が豊富なだけだ。本当に頭が良い人は、何もないところから価値あるものを生み出せる人のことを指すのだろう。しかし、この知識がすさまじい量だったらどうだろう。生み出すまでもなく、ただ持って来れば十分に価値あるものに見えるかもしれない。つまり、通常は、情報を入手し、考察し、判断するというプロセスを経なければ行動できないのに、考察するというプロセスをアウトソーシングすることで、考察結果を入手し、判断するということでよしとする世界になりつつあるのではないだろうか。この結果として、人々は誰かの言葉を自分の考えであるかのように錯覚して行動することになる。
安藤は、考えろ、考えろ、マクガイバー、と言う。彼は、考え、行動することによって、世の中の流れを押しとどめようとするが、結局は濁流に飲み込まれてしまう。潤也は、濁流の外にあって、流れを変えようとする。そして犬養は、流れを作り出していた側だったはずなのに、おそらくは、いつの間にか自分も流されてしまっていることに気づいたのだろう。
彼らは自分の考えで行動し、発言しているはずだった。しかし、本当にそれは彼らの言葉だったのか。かつて存在した誰かの言葉だったのではないか。本当に彼らは考えて行動しているのか。そして自分は…
おそらくそこに魔王はいる。 (2008-10-26)
魔王より呼吸の方が好き
伊坂テイストの魅力
小説としてエンターテイメントとしてみたときに、
レベルの高さは否定できません。
時折混ぜ込まれるユーモアのセンス。
キャラクター設定と微妙な人間関係を独特のセリフ回しでの表現。
特別な風景ではないのに、遠くの世界のような風景。
ひとつひとつ味わいながら、楽しんで読み進めました。 (2008-10-25)






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