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遣唐使 (岩波新書) 東野 治之 → マーケットプレイス: 734 円 より 定価: 735 円 アマゾン売上ランキング: 21735位 新書 / 在庫あり。
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5
/ 総数: 5件
実証的に遣唐使の実態をうかがう
遣隋使と遣唐使
遣唐使の概要がつかめる
知ってるつもりの遣唐使の実態
異文化交流、日本古代外交の実態をここに見る
実証的に遣唐使の実態をうかがう「はしがき」に「遣唐使の実態について普及されていることがらは、思いのほか少ない」「遣唐使全体を扱った一般読者向けの本は、(略)ここ半世紀余りも出ていない」とあるのを見て、「確かにそうだなあ」と感じた。小学校の歴史の授業でも登場するくらい有名なことであるが、一般ではせいぜい中学校の教科書レベルまでの内容しか知られていないであろう。それ以上は大学の専門レベルの内容になり、よほど興味がない限りふれることのない話になってくる。
また、著者が同じく「はしがき」で触れているように、遣唐使というと正倉院の遺物とか、留学生とか言った文化交流の側面が強調され(学校教育の内容もそれに準じている)、日中政治史から見た遣唐使という側面は軽視されてきた。日中交流は微妙な問題もあるので、当たり障りのよい文化交流を前面に出してきたと言うことだろう。歴史研究が政治的思惑から解放されてきた昨今、やっと遣唐使本来の目的であった政治的側面が日の目を見ることになったと言えるだろう。
著者の執筆のスタンスは実証的である。
学者らしく、文献を中心とした史料から遣唐使を分析し、奈良・平安という時代における日中の交流について冷静な視点を持って記述している。「日没する処の天子」と隋に対等の関係を要求したとか、失明しながらも日本の仏教興隆に検診した鑑真とか、帰国の念願かなわず異境で果てた阿倍仲麻呂とか、とかくロマンをもって語りがちなテーマも、仏教経典の文句を引用したとか、なかば干されて当初の意図がかなわなかったとか当時の状況や史料から現実の姿を描き出している。そういった活きた姿のほうがよほどロマンとドラマにあふれていると感じるのは私だけだろうか。
「歴史が好き」という人々はいろいろな志向があるが、この本は歴史学への興味が強い人に薦めたい。歴史小説的なドラマやロマン、教訓話を期待する向きにはあまり面白くないだろう。 (2009-11-01)
また、著者が同じく「はしがき」で触れているように、遣唐使というと正倉院の遺物とか、留学生とか言った文化交流の側面が強調され(学校教育の内容もそれに準じている)、日中政治史から見た遣唐使という側面は軽視されてきた。日中交流は微妙な問題もあるので、当たり障りのよい文化交流を前面に出してきたと言うことだろう。歴史研究が政治的思惑から解放されてきた昨今、やっと遣唐使本来の目的であった政治的側面が日の目を見ることになったと言えるだろう。
著者の執筆のスタンスは実証的である。
学者らしく、文献を中心とした史料から遣唐使を分析し、奈良・平安という時代における日中の交流について冷静な視点を持って記述している。「日没する処の天子」と隋に対等の関係を要求したとか、失明しながらも日本の仏教興隆に検診した鑑真とか、帰国の念願かなわず異境で果てた阿倍仲麻呂とか、とかくロマンをもって語りがちなテーマも、仏教経典の文句を引用したとか、なかば干されて当初の意図がかなわなかったとか当時の状況や史料から現実の姿を描き出している。そういった活きた姿のほうがよほどロマンとドラマにあふれていると感じるのは私だけだろうか。
「歴史が好き」という人々はいろいろな志向があるが、この本は歴史学への興味が強い人に薦めたい。歴史小説的なドラマやロマン、教訓話を期待する向きにはあまり面白くないだろう。 (2009-11-01)
遣隋使と遣唐使遣隋使と遣唐使は、日本と中国の関係を深めるための大事な鍵を握っている。
文化と経済の要である。
遣隋使と遣唐使の詳細を追いかけていって、中国と日本の文化を解剖していくと、
今後の中国と日本の友好関係の絆が見つかるかもしれない。 (2009-09-13)
文化と経済の要である。
遣隋使と遣唐使の詳細を追いかけていって、中国と日本の文化を解剖していくと、
今後の中国と日本の友好関係の絆が見つかるかもしれない。 (2009-09-13)
遣唐使の概要がつかめる私が本書から新たに仕入れた知識のひとつは、遣唐使船の遭難の理由である。もちろん航海技術が未熟だったせいもあるが、唐の都で行われる元旦朝賀の儀礼に参列するのが原則だったため、航海するのに相応しくない夏に出発しなければならなかったのである。
一方で、道教を日本に持ち込まなかったり、朝廷への影響力を削ぐため鑑真を唐招提寺に囲い込んだりと、当時でも中国文化をふるいにかけて享受していた様が読み取れる。 (2008-09-15)
一方で、道教を日本に持ち込まなかったり、朝廷への影響力を削ぐため鑑真を唐招提寺に囲い込んだりと、当時でも中国文化をふるいにかけて享受していた様が読み取れる。 (2008-09-15)
知ってるつもりの遣唐使の実態 本書は近年話題になった井真成の墓誌から書き起こされる。さすがにほとんど日本人が名前くらいは知っている「遣唐使」について、ロマンをかき立てながら、現時点での遣唐使に関する全体的な姿を伝えてくれる啓蒙的な一冊が本書だ。
船舶の構造、メンバー構成や航海ルート、往来した品々など話題は詳細にわたる。特に興味深いのは、遣唐使の廃止といわゆる「国風文化」の関係についてだ。是非とも読んでみて確かめられたい。
色々と一般に思われているところとといささか異なるところがあり、「あれ?」とか「学校で習ったことと少しちがうな」という感想をを抱く方も多かろうが、それこそが本書の目指すところであろう。
(2008-07-24)
船舶の構造、メンバー構成や航海ルート、往来した品々など話題は詳細にわたる。特に興味深いのは、遣唐使の廃止といわゆる「国風文化」の関係についてだ。是非とも読んでみて確かめられたい。
色々と一般に思われているところとといささか異なるところがあり、「あれ?」とか「学校で習ったことと少しちがうな」という感想をを抱く方も多かろうが、それこそが本書の目指すところであろう。
(2008-07-24)
異文化交流、日本古代外交の実態をここに見る 本書は遣唐使のドラマやロマンを超え、対外的な文化交流、外交上の問題を史料に沿って概説している。できるだけ主観を交えず、やや煩雑ではあるが、根拠を挙げ、さまざまな視点から総合的に述べようとしている。
〈遣唐留学生の墓誌〉…1300年を経て2004年、西安東郊で留学生井真成の墓誌発見、彼は何者かを考証・追究して興味をそそる。
〈遣隋使から遣唐使へ〉…遣隋使4回、しかし、日本の史書には見えないため疑う異見もある。 200年間以上の外交使節としての遣唐使、その間対立・抗争もあった。
〈長安・洛陽への旅〉…いずれのコースを選ぶか…北路ー新羅道の時代、南路ー五島列島を経由する。 陸路、洛陽・長安を目指す。開元22年(734)長安で死去した井真成、天平遣唐使を探る。 帰国の途次に遭難した無念の人々があった。
〈海を渡った人々〉…選び抜かれた人物たち−使節・通訳・船員・技手・技術研修生・留学生。遣唐使を助ける各種の技手が蔭にあって、長期留学者ー安倍仲麻呂と吉備真備など知名の人がある。鑑真の来日、あの鑑真は何をもたらしたのか。仏教精神・文物の移入、漢字の発音が伝わり日本文化の発展へ…
〈往来した品々〉…『延喜式』に見る朝貢品リスト(例えば、銀・瑪瑙・糸・綿など) 日本に伝わった唐の文物(漢籍・仏典・美術工芸品・薬物・香料など)「ブックロード」特に膨大な漢籍と仏典が伝わり、日本文化のバックボーンが形成される。みかん・茶などの植物も限りなく…
〈日本文化の形成と唐文化〉…遣唐使の停止をどうとらえるか(国風文化の醸成になったか?」 自らのフィルターで濾過して摂取する、この【効率的受容】に注目すべきであろう。それでも、はたして《開かれた日本》なのかどうかは、常に問われねばならないであろう。 (2007-12-20)
〈遣唐留学生の墓誌〉…1300年を経て2004年、西安東郊で留学生井真成の墓誌発見、彼は何者かを考証・追究して興味をそそる。
〈遣隋使から遣唐使へ〉…遣隋使4回、しかし、日本の史書には見えないため疑う異見もある。 200年間以上の外交使節としての遣唐使、その間対立・抗争もあった。
〈長安・洛陽への旅〉…いずれのコースを選ぶか…北路ー新羅道の時代、南路ー五島列島を経由する。 陸路、洛陽・長安を目指す。開元22年(734)長安で死去した井真成、天平遣唐使を探る。 帰国の途次に遭難した無念の人々があった。
〈海を渡った人々〉…選び抜かれた人物たち−使節・通訳・船員・技手・技術研修生・留学生。遣唐使を助ける各種の技手が蔭にあって、長期留学者ー安倍仲麻呂と吉備真備など知名の人がある。鑑真の来日、あの鑑真は何をもたらしたのか。仏教精神・文物の移入、漢字の発音が伝わり日本文化の発展へ…
〈往来した品々〉…『延喜式』に見る朝貢品リスト(例えば、銀・瑪瑙・糸・綿など) 日本に伝わった唐の文物(漢籍・仏典・美術工芸品・薬物・香料など)「ブックロード」特に膨大な漢籍と仏典が伝わり、日本文化のバックボーンが形成される。みかん・茶などの植物も限りなく…
〈日本文化の形成と唐文化〉…遣唐使の停止をどうとらえるか(国風文化の醸成になったか?」 自らのフィルターで濾過して摂取する、この【効率的受容】に注目すべきであろう。それでも、はたして《開かれた日本》なのかどうかは、常に問われねばならないであろう。 (2007-12-20)













